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メーデー連休前、優れたコンテンツと演出で観光地に活気

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大唐不夜城のショー「盛唐密盒」で、房玄齢と杜如晦に扮して観客にあいさつする出演者。(資料写真、西安新華社配信)

 

新華社北京4月19日】中国の各観光地は労働節(メーデー)連休(4月29日~5月3日)を前に、地元文化の発掘や特色ある知的財産(IP)の育成を行い、臨場感と達成感のある没入型の旅行体験を提供することで観光客を呼び込もうとしている。

 

陝西省西安市の大唐不夜城ではこのところ、歩行者天国で実施されるショー「盛唐密盒」が好評を博している。交流サイト(SNS)で情報が拡散され、動画投稿アプリ「抖音(ドウイン)」上の公式アカウントは1カ月足らずで約150万人のフォロワーと300万件以上の「いいね」を獲得した。

 

ショーは唐の太宗に仕え、賢相とたたえられた房玄齢(ぼう・げんれい)と杜如晦(と・じょかい)にまつわる歴史故事「房謀杜断」を題材としている。2人が現代にタイムスリップして観客にクイズを出し、3問正解した人に電池、綿棒、カイロなど「唐朝の至宝」を贈る。

 

 大唐不夜城が話題になったのは今回が初めてではない。2018年の開業以来、出演者が起き上がり小法師を再現したり、李白と詩を詠み合った来場者に中国風ハンバーガーを贈呈したりと、話題性のある双方向型の公演と景観構築を実施。観光客は唐時代の街並みに身を置き、当時の文化を体感できる。

 

国際的なIPを取り入れる観光地も少なくない。ユニバーサル・スタジオ・北京では、「トランスフォーマー」シリーズに登場するロボット「メガトロン」が対話型のパフォーマンスを披露し、2時間以上の行列ができた。上海ディズニーランドに新たに加わったキャラクター、リーナ・ベルは、お披露目されるやいなや大人気となり、一挙手一投足がSNS上で注目された。

 

観光地とコンテンツの完全な融合は体験価値を高め、経済効果と口コミの広がりにも貢献している。