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陝西歴史博物館・秦漢館 兵馬俑、杜虎符などの「目玉」文化財が登場=中国

昨年末からテスト運営中の中国の陝西歴史博物館・秦漢館で、同館の常設陳列として「天下同一——秦漢文明テーマ展」が開催されています。この展示により、同館は秦漢文明の起こり、発展、貢献を集中的に展示することを主旨とする中国唯一の博物館になります。同展はSNSで大きな注目を集めており、多くの人が訪れています。
 陝西歴史博物館・秦漢館は中国西部・陝西省西安市西咸新区秦漢新城に位置し、秦咸陽城国家遺跡公園に隣接しています。文化財の保護、陳列・展示、科学普及教育などさまざまな機能を一体化した現代的な博物館です。
 「秦漢文明テーマ展」で展示される秦漢時代(今から2000年以上前)の文化財は計732組で、中には秦の兵馬俑や杜虎符などの「目玉」文化財が含まれています。うち、杜虎符は戦国(紀元前476年から同221年)末期の秦のもので、古代中国で軍令の照合に使用された虎の形をした割符です。虎符の多くは銅製で、使用する時は虎の頭から尾まで背中の中央線に沿って左右に分割して、右は君主や朝廷が、左は地方に駐在する将官がそれぞれ持っていました。現存するのは左半符で、虎の体には錯金(銅、青銅、鉄などの器物の表面に、金で文様や文字を象眼したり塗ったりすること)という工法で9行の文字計40字が刻まれています。その意味は、「すべて調兵が五十人を超える場合は、杜地(今の陝西省西安市一帯)の将軍の左符は君主の右符と照合して検証してから初めて行動することができる。ただし、のろしを上げて通報しなければならないような非常事態がある場合は、割符の検証は不要だ」ということです。

陝西歴史博物館・秦漢館で目玉となる文化財、杜虎符

陝西歴史博物館・秦漢館の漢代の古船
 この他、今回、初の対外展示となる漢代の古船も目玉の一つです。この古船は、長さ9.71メートル、幅1.98メートルで、西安市長安城北渭橋遺跡から出土したものです。その発掘は2013年中国十大考古学新発見に指定されており、陝西歴史博物館・秦漢館の「館内ナンバーワンの宝物」として大切にされています。(ミン・イヒョウ、野谷)