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沙河古橋遺跡で秦漢時代の橋脚と護岸遺構を発見 陝西省咸陽市

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新華社西安11月18日】中国陝西省考古研究院はこのほど、同省咸陽市の沙河古橋遺跡で2020年から実施している発掘調査で、秦漢時代の橋脚17本と川の護岸に使われた「埽岸(そうがん)」の遺構を発見したと発表した。
 遺跡は咸陽市秦都区の沙河古河道にあり、1980年代に発見された。過去の発掘調査では秦漢時代の1号橋と隋唐時代の2号橋の遺構が見つかっており、20年から新たな調査を実施されていた。

 発掘調査の現場責任者を務めた同研究院の陳愛東(ちん・あいとう)氏によると、1号橋遺構の保護施設(覆屋)の南北両端から3列の木製橋脚17本を新たに発見した。橋脚の方向は保護施設内の橋脚とほぼ同じだった。同時に見つかった埽岸遺構により、1号橋の長さと範囲がさらに特定された。

 「埽」は古代の水利工事で用いられた建築部材で蛇籠(じゃかご)に当たる。竹などの柔らかい材料で土と石で挟んで作られた。複数の「埽」を縄と木の杭で結んだ護岸部分を「埽岸」と呼んだ。今回の発掘調査では、竹籠で包まれた塊状の沖積土砂が分布しているのが見つかり、護岸のための「埽体」と判断された。埽岸の平面は積み重なった塊状の沖積土砂で、底部に竹ひごで編まれた跡がはっきり見られることから、当時は処理した土砂を竹籠に入れ、それを積み重ねて「埽岸」を形成したとみられる。今回の発掘調査では、鉄器3点とシカの角2点も発見された。
 陳氏は、土砂を包んでいた資材など今回の調査で採取したサンプル6点の年代測定により、1号橋の建築年代が秦漢時代と判明したと説明。橋は前漢時代の灃水橋(ほうすいきょう)とみられ、皇帝が狩猟や行幸するために建設された可能性があるとの見方を示した。(記者/楊一苗)